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2017年10月「正しい漢方薬の使用」 その1


医療用漢方メーカー大手のT 社を週刊誌Sが批判する記事がありました。T社の医療用漢方エキス製剤は保険適用により、ここ20年ほどの間、急速に一般市民に普及し、多くの医師が処方経験ありと答えています。本来、古来からの煎じる漢方薬と最近のエキス剤は区別されますが、エキス製剤も国が認める「医薬品」である為、適正な使い方が大事です。普及に伴い、副作用の例も報告され、死亡する症例も出ています。S誌 の言いたいのは、漢方薬製造メーカー大手として医師への漢方薬の正しい選択の普及が出来ていないこと、ついでに、T社のエキス剤が保険適用になった経緯、政治的な流れもおかしい、という内容でした。記事には、生薬の「黄芩(オウゴン)」や「柴胡(サイコ)」、「附子(ブシ)」の入った漢方薬(記事の商品写真は一般に売られているパッケージと医療用が混在していて文章との関連が解りずらい)を具体的に取り上げ、死亡例を片手に処方批判がありました。確かに上記生薬は我々専門家は常に意識している原料の一つです。暫くこの話題を取り上げていきたいと思います。


セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎