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2020年5月「はじめに CKD(慢性腎臓病)その①」


最近、鹿児島市や薬剤師会の主催で“CKD研修会”が増えてきました。初めての方の為に説明を加えます。「CKD(シーケーディー)」は“chronic kidney disease” の略語で「慢性腎臓病」のことです。腎臓は血液の濾過が主な仕事です。長年の生活習慣の中で、例えば糖尿病、高血圧、脂質異常(中性脂肪やコレステロール)などの病気を持っていると、血液がドロドロの状態で、徐々に腎臓の“濾過のフィルター”が目詰まりを起こし、機能を充分果たせなくなります。急性の腎不全も含め、血液の濾過が必要となります。空調機器でもフィルターがほこりで目詰まりしますよね!でもそう!腎臓は簡単に入替できないのです!私達も超高齢化社会の中で増えていく“病(やまい)”のひとつの為勉強する必要があります。発端は「多剤投薬」すなわち化学薬品を多量に続けて飲む高齢者が増え、副作用で腎臓を悪くする傾向が目立つようになったからです。一部の対策として薬剤の数を減らす動き(ポリファーマシー)も出て来ました。セオ薬局では漢方薬他で軽快している方もおられます。専門用語や数値が出ますが、どうかご勘弁ください。

 

セオ薬局代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎