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2019年4月「牡丹(ボタン)その2」


ボタンピは「瘀血(おけつ)」を治療します。これは、血の流れが悪くドロドロした状態を言います。例えば打ち身のあざやはれ、生理のドロッとした塊や生理痛など生理が滞る症状、心臓や脳、腎臓などの毛細血管が詰まりやすい状態あるいは、詰まったもの。腎臓の「クレアチニン」にも良いはずです。身近なものでは「便秘」、重い病気では「がん」など、「血のよごれ」の状態を「きれいな血」にする目的で使用します。漢方薬の使い方としては、ボタンピ単品ではなく、複数の生薬を「組み合わせた処方」という形で用います。ボタン本来の花の色、“毒々しい赤紫色”がこれらの「汚れた血」を連想させます。誰にでも合うわけではあいませんが、現代人は食べすぎや、運動不足、ストレスで血が濁りやすくなっていますので多くの方が当てはまるのかもしれません。おもしろい経験があります。男性のお客様が転んで顔左半分に大きな青あざが出来てご来店になりました。牡丹皮の入った打ち身の漢方薬を差し上げました。4日後に見えた時、何とあの顔の“あざ”と“はれ”がきれいになくなっており、スタッフもびっくりました。もちろん本人が一番お喜びでした。その頃次々と4~5人の方が同じような打ち身で訪れ、同じような経過で早く良くなり、漢方薬の効果に改めて驚いた次第です。
   
セオ薬局代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎