ライブラリー

2019年11月「薬学生がんばれ」


現在の薬学部は5年生になると、部外にて将来の薬剤師として実務を行う実習をします。「薬学実務実習」と言います。基本、11週間を薬局、次の11週間を病院にて研修認定指導薬剤師について実習指導を受けます。カリキュラムに則り学習するうちに、知識・技能・態度を習得し、最初はおどおどしていた学生も最後には自信を持った顔で大学に戻って行きます。現在セオ薬局では、ハイム店を中心に受け入れをしており、実務に慣れた中で、各支店研修も行います。いづろ店では1日だけですが、当局の学生も含め他の薬局の学生を「薬局製剤・漢方薬」の実習でお預かりしています。教育項目の中に上記の内容があり、一般の調剤だけしている薬局では、許可をとっての薬品製造や漢方生薬を扱う薬局が少ないため、協力依頼があり対応しています。いづろ店では補足として店頭の医薬品(OTC)の話から漢方薬、処方箋関連、国家試験問題の傾向の事まで幅広い話題を提供しています。面白い事には、地元の製薬メーカーのご令嬢がみえたり、大学内のクラブでの先輩後輩が続いたり、私の娘の友達が来たりと面白い縁のつながりを感じます。将来は薬剤師国家試験に合格し、ほとんどは免許に関係する医療分野にて活躍するのでしょうが、今後専門性が高まり、AIがもっと普及し(ほとんどは機械が処理する)、本来の薬剤師の能力を活かす時代が来ています。

 

 

セオ薬局代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎