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2018年1月 「正しい漢方薬の使用」 その4


本草書「神農本草経」(薬草解説書)という古典では、原料の各生薬を体にかける負担をポイントに、上中下の三段階に分けています。「上薬(じょうやく)」は体を助け、副作用が無く、長く飲んで命を養うもの、「中薬(ちゅうやく)」は上薬と下薬の中間で、注意しながら使用するもの、「下薬(げやく)」は毒性が強いので、短期間に使用するもの、というような区別をしています。現代の化学薬品は成分が純粋で作用が強い半面、副作用が付きもので、上記の中では下薬にあたり、上薬は無いと言われています。近年の薬事法の大改正で厚生労働省も似たような制度を作りました。現在一般用の医薬品は、「要指導医薬品」、「第1類医薬品」、「第2類医薬品」、「第3類医薬品」に分類され、作用の強い薬から弱い薬まで分けられています。「神農本草経」とは基準が違いますので、比較は難しいのですが、毎日服用するのには、生薬を用いた「漢方薬」の方が安心して服用できるような感覚がするのは私だけでしょうか?ちなみに現在の市販の漢方薬は第2類(第②類) 、第3類に分けられているようです。(他にも漢方薬が分類されている部門がありますが省略します。)


セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎