相談例集

2018年9月「夜の寝つきの悪い○○○○」その1


不眠の訴えの方が多いです。ほとんどの方は、寝つきが悪く目がさえて寝られなかったり、2~3時間して目が覚めてしまいそのあと寝られなかったり、という訴えです。ほとんどの方は医師からの短時間型の「睡眠導入剤」や、「安定剤」、一般的な「睡眠剤」を服用しています。そこでよくある質問が、「飲むとぼけませんか?」です。「すぐにはないでしょう?個人差もありますが、長期間の服用の中で、老化も伴うので徐々にはぼけますよねー!?ぼけても自分がわからなくなるので、服用していいんじゃないですか?」と冗談交じりにちょっと脅します。生活習慣を尋ねると、昼間に2~3時間も昼寝をする方がいました。体がきついので、しかたがないとは思いますが、昼間は出来るだけ起きておく努力は必要でしょう!また、睡眠剤を服用した追い打ちに「アルコール」を飲む方がいます。薬剤師としては、「アルコールと睡眠剤は一緒に飲んではいけない組み合わせ」と指導します。向精神薬なども同様の事が言えますので、気をつける必要があります。アルコールの薬理は脳神経を最初興奮させ(陽気になる)、時間が経つと沈静(眠なる)、濃度が薄くなると再度興奮する(目がさえる)流れがあり、薬の作用が変化する可能性があります。肝臓にも負担がかかります。化学薬品も同様です。次回のコラムで漢方薬処方紹介します。



セオ薬局代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎