相談例集

2015年5月 少食多噛 パート2


噛むためには歯が丈夫で揃っている事は大事です。人の歯は何本あるでしょう?大人の歯では、門歯4本、犬歯4本、小臼歯8本、大臼歯12本(親知らずあれば16本)が標準です。肉食の多い欧米人は犬歯が、穀物中心の東洋人は臼歯が発達していると言われます。各歯はチームでのスポーツや仕事の様に、それぞれの役目があります。「門歯」は切断する役目、「犬歯」は肉など切り裂く役目、「臼歯」は臼の様にすりつぶして細かくする役目があります。大事なのは、これらの歯の種類や本数と、食べる品目は関連づけて食べる必要があるということです。和食の献立の基本として、主食(米・麦・雑穀)を5、野菜・海藻・いも類を3、豆・種実類を1、動物性食品(魚・卵)を1の割合で食べることが良いと言われています。お祝いや宴会等の豪華な食事は「特別な食事」であって、毎日の「粗食(少食)」の標準食が大事なのです。虫歯や歯の異常のある方や年齢により、食べ物の種類、調理法、食べ方(よく噛む、時間をかける)などを考慮する事が必要です。「噛む事(多噛)」が胃腸の健康を守ることに繋がります。