VDT作業中はディスプレイを凝視するためにまばたきの回数が減り、ドライアイをはじめとする眼精疲労の原因となります。
また、長時間同じ姿勢で作業を続けたり、キーボードを打つ動作を続けたりすることで、首こりや肩こり、腕や手のしびれの症状が引き起こされます。パソコンの画面を見るとき視線は、画面の上下スクロール等に会わせて複雑な動きをしています。この視線の動きを支えるため、VDT作業では、特に首や頭をしっかりと固定しておく必要があるのです。さらに首こりや肩こりによる頚部痛や頭痛は、めまいを引き起こします。
VDT症候群は現代人にとって、切っても切り離せないものかもしれません。また最近では携帯ゲーム等の普及により、大人だけでなく子どものVDT症候群も問題となっています。自分の目・子どもの目を守るためにも、VDT症候群についての正しい知識を持つことはっても大切なことなのです。
VDT症候群を引き起こす要因には様々なものが挙げられているが、近年、特に引き金の一つとして注目を浴びつつあるのが、ディスプレイから発せられる”ブルーライト”。パソコンやスマートフォンなど、LEDディスプレイから発せられる青色光のことで、可視光線の中で最もエネルギーが高く、網膜にまで到達してしまうことにより、体内時計を狂わせたり、目に与える影響が懸念されています。ブルーライト研究会の報告によると、ブルーライトへの長時間の暴露(浴びること)によって、メラトニンの生成が抑制される可能性があるようです。