毛細血管が消えてしまう「ゴースト血管」が話題です。
毛細血管は血管の99%を占め、残りの1%が太い血管で、臓器も毛細血管に覆われています。毛細血管には無数の細かい孔が開いており、栄養素と酸素が溶け込んだ血漿は細かい孔から血管外へしみ出して、細胞周りの間質液と混ざり合います。その間質液がじわじわと細胞の中へ入っていくというメカニズムです。
ゴースト血管とは、血液がちゃんと流れていない毛細血管のことです。ゴースト血管で血流が滞ると、十分な酸素や栄養素が届かなくなり、老廃物も排出されずに滞留してしまいます。毛細血管のゴースト化が老化の原因になります。
毛細血管が減ってしまうと、細胞に酸素や栄養素が行き届かなくなるため、次のような症状が現れます。
1、皮膚の場合、シミやしわ、クスミ、ほうれい線が目立つ。
2、肺、肝臓、脳など、臓器の機能低下→肝、腎障害、アルツハイマーなど。
3、血管の機能低下により血栓ができやすくなる→脳卒中、心筋梗塞。
4、免疫異常→糖尿病。
5、遺伝子にダメージ→ガン。
6、冷え症:血液が全身にまんべんなく行き渡らなくなるため。
7、毛髪への影響:頭皮の毛細血管が減る→毛髪の維持が難しくなり抜け毛につながる。
そんな毛細血管のゴースト化をチェックする方法を紹介しましょう。それは足の内側のくるぶしの下を見ることです。この部分は皮膚が薄いため、血管の状態が良く分かります。
毛細血管が正常な人は、太くて青い血管が並んで見えるはず。しかし、毛細血管がゴースト化しているような人は、太くて青い血管のまわりに、赤紫色の細い血管が浮き上がって見えるのです。
これは毛細血管そのものではなく、血流が悪くなったために未完成のままになってしまった結果。毛細血管がゴースト化している人に多く見られます。太くて青い血管のまわりに赤紫の細い血管が見えたら、体に毛細血管のゴースト化がおきているサインと考えて下さい。