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ちょっと役に立つ話「汗の話」


基本の話ですが、人間は「体温調節」のために汗をかきます。人間の体内にある全ての機能を効率よく働かすためには、体温を36度前後に保つのが良いとされています。この36度を保つために、運動や夏の暑さなどで体内に熱がこもった時には、汗をかくことで体温を下げようと体が働きます。汗は体の外に出て蒸発するときに熱を奪いますので、それが原因で、汗をかくと体温が下がる仕組みになっています。

★いい汗

○サラサラしてる ○すぐに体外へ出ていく ○すぐに蒸発する ○臭いが少ない

○体温を上手に下げられる ○含まれている塩分(ミネラル)が少ない ○汗をかくとスッキリする

★悪い汗

○ベタベタしている ○なかなか体外へ出ていかない ○なかなか蒸発しない ○臭いが強い

○体温をうまく下げられない ○含まれている塩分が多い ○汗をかいても不快感が残る

[2つの汗の種類]

●エクリン汗腺から出る汗

さらっとした無臭の「エクリン汗腺」から出る汗。こちらは人の肌の全体にあり、暑い時や運動をする時にかく汗でエクリン汗腺から出るものです。エクリン汗腺は、人の皮膚全体の浅い部分にあり、特におでこや足の裏・手のひら・また脇などに集まっています。

●アポクリン汗腺から出る汗

アポクリン汗腺は、脇の下・鼻の下・胸の周辺の乳腺・耳周辺や肛門近辺などにあります。蛋白質や鉄分・脂を含んだ汗を分泌しいわゆる「フェロモン」の役割を果たすのが特徴です。アポクリン汗腺の発達もホルモンに関係があり、上記のエクリン汗腺の発達とは逆に太古の人類よりは退化してきていると言われています。

では、何故ほとんどの人が「自分は汗臭い・・・」と思ってしまうのでしょうか?これには3つの要因があります。

①エクリン汗腺から出る汗も時間が経つと、肌の表面にある皮脂やタンパク質と混じって臭いを発します。

②汗の水分に雑菌が繁殖すると、これも汗臭いと感じる原因となってしまいます。

③タンパク質や脂肪分の多い食べ物をたくさん摂る人も、汗の中にそれらが混じってニオイの原因となります。

日頃から運動をせずに汗をかく習慣のない人はちょっとの運動や気温の変化で大量に汗をかいてしまいます。その時に、普段であればエクリン汗腺からサラサラの汗を出すだけでいいのですが、エクリン汗腺だけでは汗の量が間に合わずにアポクリン汗腺からも汗を出そうとします。アポクリン汗腺はにおいの元となる汗を出すのでこれが汗臭い原因となります。また、運動不足の人はちょっとの運動で筋肉疲労を起こし、乳酸をたくさん分泌させます。この乳酸は体の毒素であるアンモニアと大の仲良しですので結果として汗臭くなります。

対策として・・・

①普段から運動をして新陳代謝を上げる。

きれいな汗をかいて必要以上にドバッと出たりする局所的な汗を防ぎましょう。

②汗をかかない食材・かきにくい食材を、普段より意識して食べるようにしましょう。

食物繊維を多く含むキノコ類、根菜をはじめとする野菜類は食物繊維が多い食物です。食物繊維は腸の働きを助けますし、腸が健全に働くと副交感神経が働き神経が鎮静化されます。

また、旬の野菜、特に夏には旬の野菜を食べると自然に体を冷やす作用があると言われています。

茄子・トマト・胡瓜などを食べると良いでしょう。

また、大豆イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするのですが、エストロゲンは汗が出るのを抑える作用がありますし、自律神経のバランスを整える作用もあります。

汗かきの方は、お豆腐、油揚げ・納豆・おからなどの大豆製品なども積極的にとって下さい。

[冷え症の汗っかき改善法]

●内臓(胃腸の調子が良くない人)・腰(腰痛・生理痛などや内臓の調子)・背中や首(肩こりなど)内臓の冷えなど、水分代謝が低下している分、通常の状態より余計に発汗して体がバランスを取ろうとしている場合があります。この場合には、根本的に「冷え」を解消しないと汗を抑えることはできません。

●胃やお腹の調子が良くない・痛くなる。内臓が弱っている。●足などにむくみが出やすい。●生理痛がつらく体が冷えやすい。のような症状を自覚していて、冷えと多汗が併発している場合は、汗だけでなく冷えを改善すべきです。

汗はかくけれども隠れ冷え症な方は、是非試してみて下さい。不愉快な汗をかかないようにする為の入浴方法で大きなポイントは2つ。

●40度程度のぬるめのお湯を湯船にはり、ゆっくりと入浴すること。

熱いお湯に短い時間つかるだけ・シャワーを浴びるだけだと、汗腺トレーニングにはなりにくいです。体をしっかりと温め汗腺が働くように促していくのが、結果的に汗をかかないような体質に繋がる入浴方法です。

*汗に効くツボ2か所

屋翳(おくえい)という顔や脇の汗を止めるツボが、乳首の指2~3本分ほど上にあります。

また、脇の真ん中から下あたりにも大包(だいほう)という汗を止めるために即効性のあるツボがあります。上記のツボを、人差し指・中指のはらで強すぎないように押します。深呼吸をしながら落ち着いて押して下さい。