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2014年1月 水の毒


水分のよどみにより起こる変調を「水毒」と呼ぶ。
お酒の飲みすぎによるあの二日酔いも、典型的な水毒である。
人の体の60%は水分である。
飲んだり食べたりする中で、私たちは1日2.5リットルの水分を便や汗として排せつしている。
水の役割は大きい。
疲れたり冷えたりすると体の代謝が落ち、水の排せつがうまくいかなくなる。これも水毒の一つである。
おばちゃんが働きすぎてひざを痛め、水がたまった。
またある女性が鼻水とくしゃみが激しく、どうしてよいのかわからなくて相談に来られた。
それぞれ異なる漢方薬を用い、部分的に冷やしたり温めたりした。近頃は血液をサラサラにとか老廃物を流すからと、水を大量に飲む人が多い。
水は薬にもなるが、取りすぎると毒にもなることを知っておいてほしい。
漢方薬は体内の過剰な水分があると利尿の働きをするが、そうでないときには利尿の働きをしない。
不思議なことである。天然の薬の妙でもある。
(南日本新聞夕刊連載「おもうこと」瀬尾昭一郎より抜粋)

セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師 瀬尾昭一郎