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2016年5月 健康十訓 少憤多笑 パート1


涙が出るほど笑う事があります。スッキリしますね。
「笑う門には福来たる」大黒様の顔が浮かんだ方も多い事でしょう。
「笑いは健康に良い」と科学、医学でもお薦めしています。
心が沈んでいても、口角をあげて笑顔を作る事で笑った時と同じような効果があると耳にします。
チンパンジーが口を開け、笑顔の様な仕草を見せますが、歯を見せる行為は「あなたに抵抗しません」という暗黙のサインがあるそうです。一方、憤る(怒る)と交感神経が興奮し、血圧や血糖値が上昇、心臓も早く打ちドキドキし、体に負担がかかります。憤ると「活性酸素」が発生し、血液や血管、細胞、臓器を痛めてしまう結果になります。
漢方では「怒ると血が濁る」と言われ、“濁る”と血流が悪くなり、腫れ、コリ、痛み、を増長します。このような方へ漢方薬「二号方」は血液をサラサラ、血管はしなやかにする効果があり、頭痛や肩こりなど身近な処方として喜ばれています。普段の生活では、前向きに物事を考え、良いとらえ方や発言をする事です。自分の発言は自分で聞いていますので二重に暗示がかかると言われます。難しい事ですが、“カッ”となっても一息間をおく訓練が必要です。

セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎