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2016年12月 健康十訓 少欲多施 パート2


ガンの治療が飛躍的に進歩しています。
先日某新聞に『がんになりやすさに地域差』という見出しで、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がんの全国調査報告がありました。
私が気になったのは、乳がんのトップで東京が突出していた事です。出産経験者が少ない事もですが、24時間緊張の続く仕事や偏った食生活がベースにあるものと想像します。
日本人の死因トップに「ガン」が躍り出て久しいですが、「癌」という漢字を分解すると、「やまいだれ」に「品」の「山」と読めます。「品山」は「巌」(固い)という意味があるそうですが、それは何でしょうか?自分に係る過分な負担が想像されますね。あれもしないと、これもしないと!あれが欲しい、これがほしい!もっともっと!欲は尽きないものです。ストレスの発散場所がない時もあります。いざという時の医療はかなり進んでいますが、身から出たさびを切ったり、照射で炭にしただけでは本来の体質や性格は変わっていません。
病に至った流れや生活習慣を見つめなおす事が肝要です。食養生でも、「腹八分目」「よくかむ」ことが重要です。和食を離れ、毎日欲しいものを腹いっぱいはおかしいのです。

セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師 瀬尾昭一郎