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2015年9月 健康十訓 少衣多浴 パート2


「毎日風呂に入りなさい。睡眠時間を減らしてでも風呂に入ること。寝る前に全身の血流を良くし、肝臓、腎臓で血液の“濾過”をすることです。」とよく漢方の師匠が話されていました。
現代人は冷暖房や運動不足等により水の代謝や汗のかき方の不良による「水毒」が多い気がします。
「発散」が出来ていないのです。

水毒は漢方用語で、水分の偏りから来る体の不調(めまい、視力低下、冷え、頭痛、こり、こわばり、血圧、尿・便不良、胃腸不良、吐き気、疲れ、循環不良、のどの渇き、不快な汗等の症状)です。
よく「頭が痛くて脳外科で調べてもらったけど何も出なかった!?」と言う方を見かけますが、漢方の目で見ると「冷え」から来る「水毒」の方が多いようです。
体にとって水分は大事なものですが、過剰にあると病気の症状を逆なですることがあります。
二日酔いなどは水分の取りすぎから、頭痛、めまい、ふらつき、吐き気、のどの渇きなど「水毒」の症状がそのまま出ている良い見本です。本題から少しそれました。

セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎