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2015年4月 健康十訓 少食多噛 パート1


今回の題目は、健康十訓の中で現在の日本人に最もお勧めしたい成語の一つと思います。
日本では胃腸薬が昔から良く愛されています。
日本人は繊細な性格に伴い、胃腸も弱いと言われ、胃薬が手放せない民族です。
また、西洋人に比べ日本人は体温が低いようです。
水銀の体温計で“37度”が赤い数字になっています。
私も含め“微熱”と思っていた方が多いようですが、「通常体温」という意味らしいです。
性格の繊細さに加え、現在の生活習慣や社会環境の変化が“食べ物”あるいは“食べ方”に影響し、腸内細菌の発酵作業に微妙なダメージを与え、体温が下がりやすい体になっています。
現在「癌」や「アレルギー」が急増している事とも関係がないことではないと思います。
この胃腸の消化・吸収を助けるまず一番の方法はよく(多く)噛む事です。
噛むと唾液が出ます。
例えばこの唾液でデンプンは糖に化学変化し、吸収されやすくなります。
噛むことにより顎の筋肉の動きが頭部を刺激し、緊張を和らげ精神状態を落ち着かせます。
野球選手などスポーツ選手がよくガムを噛んでいますね。
私が担当している学校保健委員会でも学校歯科医が「噛むことは健康の秘訣」と講話をされています。

セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎