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2015年8月 健康十訓 少衣多浴」パート1


小学校の時、冬でも夏服の半そで半ズボンで通した同級生がいました。
最初は“冬服を買うお金がないんだ”と子供心に思っていましたが、本当は、一部目立ちたいのと、“寒中鍛錬”のためでした。
肌はカサカサしていましたが、風邪ひとつひかず中学校は有名な進学校へ入学していきました。
とてもまねはできませんが、乾布摩擦など一年を通して皮膚を鍛えたり、運動を継続する事で薄着は可能です。
足湯や半身浴、熱いシャワーは女性雑誌や健康誌の題材でよく取り上げられています。
しかし、浴槽につかる「お風呂」に勝るものはありません。
夏は冷えた足を温め、冬は全身の血流を良くします。
一年を通しシャワーの方がいますが、一旦浴室を出ると蒸発が始まり、皮膚表面の温度はどんどん低下します。
シャワーの後、くしゃみをした経験はないでしょうか?そう!シャワーは十分に温まらず冷えてしまうのです。
一方、お風呂はまんべんなく体を温め、血流を良くします、
腎臓や肝臓の濾過が進み、血液がキレイになります。
夜にゆっくりお風呂に入ってから休むことで疲れは取れやすくなります。

セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎