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2015年1月 健康十訓 少塩多酢 パート1


漢方では「塩っぽいものは腎(骨)に入り」、「酸っぱいものは肝(筋)に入る」と考えています。
味と作用する内臓との関係が決まっているのです。
一味一味の生薬の微妙な味の組み合わせが体の隅々に届きます。

さて、日常の「塩」は現在二種類存在します。
一つは旧専売公社の作った人工もの、一つは精製しすぎず天然もの。
前者は純粋な化学部物質NaClです。値段が手頃です。「塩は血圧を上げるので薄めにしましょう!」健康診断で言われる方は多いです。
後者は原料の海水を精製しすぎず“粗塩”と呼ばれます。これはむしろ血圧を下げると言う人もいます。成分にミネラルが豊富に含まれているからです。ただし、たくさんとることは「過ぎたるは及ばざるがごとし!」、ほど良い量があるのです。塩は暖める作用もあります。

さて、お酢ですが最近の健康ブームに乗って「薩摩の黒酢」は人気があります。
一般のお酢は酢酸のツーンとした酸っぱさかきついですが、黒酢はアミノ酸が多いためか、味がまろやかで、甘さも感じられるようです。
半年、一年、と寝かすことで発酵が進むのでしょう。
漢方では「お酢は冷やす」と考えます。元々は中国南方から技術が渡り、南国の暑い気候の中で出来たものは熱を冷ます役目があると考えます。

セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎