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2007年7月 夏の養生


江戸時代の漢方医「貝原益軒(かいばらえっけん)」が書いた「養生訓(ようじょうくん)」に、“夏の養生”が書いてあります。

― 夏は発生する気が盛んで、汗が吹き出し、人の肌膚(きふ)が大いに開くので、外邪が入りやすい。
涼風に長くあたるべきではない。
お風呂の後、風にあたって涼むべきではない。
夏は陰気が腹中にあり、食物の消化が遅くなる。よって、食べ過ぎてはいけない。
温かいものを食べ、脾胃を暖め、冷水を飲むべきではない。
睡眠中に扇にて人にあおいでもらうべきではない。風にあたりながら寝てはいけない。
夜、外に寝てはいけない。
夜、外に長く座って露気にあたるべきではない。
極暑の時も極めて涼しくすべきでない・・・。―

まだ自然が多かった時代でもこのような養生を説いています。
胃腸を大切に。たまには漢方薬もいいですよ。

セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎