相談例集

2026年2月植物名「ドクダミ」 生薬名「十薬(ジュウヤク)」

身近で有名な薬草(民間薬)の代表。皆さんがご存知であろう特徴が「白い花、変な臭い」でしょう。中国名は魚腥草(ギョセイソウ)。生はドクダミ特有のニオイがあり、「悪臭」と「ドク」が“毒”を連想され何となく敬遠されがち。梅雨時期一斉に白色四弁の花(もどき)が咲きます。この白いのは「苞(ホウ)/葉が変化したもの」で本来の花は、中央に真っ直ぐしょぼしょぼと伸びる淡緑黄色の穂のようなものです。生の葉をもんだり、軽く火であぶり軟らかくして悪い所にあてます。外用として化膿、水虫、やけど、あせも、湿疹、痔、利尿、便秘、はれものなどに使用されています。臭い成分の一つ「デカノイルアルデヒド」は生葉を乾燥すると独特の臭いがなくなります。開花期全草採取し屋内等で乾燥。乾燥したものは「十薬」という生薬名で医薬品に分類されます。ジュウヤクは「十薬」あるいは「重薬」に通じ、十の薬効、重要な薬の意味です。日本では「漢方薬」の材料として用いることはあまりなく、むしろ民間療法として主に便秘、利尿、吹出物を目的に単独で飲んだり、ハトムギ、ゲンノショウコ、ハブ茶等と自由にブレンドして健康増進目的にお茶代わりで飲んだりされています。

 

セオ薬局代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎