相談例集

2026年4月植物名「ゲンノショウコ」

日本を代表する民間薬のひとつで、「日本薬局方」に収載され局方生薬(医薬品)です。7~8月の開花期地上部を採り天日干しにします。「現の証拠」という字が当てはまる通り、お腹をこわしている時に飲むとピタリと治ることからきているようです。濃く煮出して飲むと下痢を止め、薄く煮出すと便秘に良い。主な有効成分は「タンニン」。なぜか関東以北は白花、以南はピンクの花が咲きます。阿蘇の高原では赤白混在していました。長いくちばしの様な種ができますが、種子を飛ばしながら五つに避け巻き上がり、ちょうどおみこしの屋根の飾りに似ており、そこから「神輿草(みこしぐさ)」の別名もあります。東日本大震災の直後、「ヨード」の問い合わせに紛れて、関東からのお客さまが「生のゲンノショウコ」がないかと店頭にお見えになりました。お伺いすると広島や長崎原爆の際の被ばくに関し「生」が良かったらしいです。その頃の話題では味噌なども放射能に対するものを耳にしました。葉の形がよく似た「ウマノアシガタ」は有毒で同じ場所に生えていることが多く用心を。

 

 

セオ薬局代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎