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2011年2月 腎虚の男性


K氏が来店されてから11年が経ちます。当初は50代後半で、糖尿のご相談でした。
漢方薬(煎じ)と薬用人参製剤を服用し、3ヶ月経過した頃、200あった血糖値が80代まで下がり、医師がびっくりいていた事を記憶します。
最近お顔が見えず心配していた所、年末ひょっこりご来店。膀胱に腫瘍(ガン)が見つかり全摘されたとのこと。
確か1年前には前立腺肥大のご相談がありました。頻尿で夜中の3回トイレに立つ、残尿あり、血糖値も心配だと、1時間ほどお話をしました。早速、腎・泌尿器系に良い漢方の煎じ薬を差し上げました。
3回目のご来店の際、「尿タンパクが+++だったのが、-になり医者が驚いていた。」とご報告を受けました。
ガンの予後も考え、セオの「養生食べ方学」の本をプレゼントし、今一度食事内容の指導をしました。
四つ足動物の肉ではなく魚介類のタンパクを中心に夜は腹六分目にすること。散歩で良いので毎日運動を心がけ、足腰の骨と筋肉を維持することなどをお伝えしました。今後の生活習慣が重要です。

セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎