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2026年7月植物名「ショウガ」生薬名「生姜」

「え!くすり?食べ物じゃないの?」という単純な感想を持つ方もいるかもしれません。もっとも身近な食品、植物、薬のひとつです。食品では薬味、香辛料としてよく汎用されます。青魚の臭みを消す目的でも使われます。外用では生姜湿布のようにすりおろした生姜で湿布することもあります。生を「ショウガ」、乾燥したものを「生姜(ショウキョウ)」、さらに特殊乾燥したものを「乾姜(カンキョウ)」と呼び、後者ほど温める力が強く、辛みも強くなります。生は胃腸の動きを活発にし、刻みたてを食べると胃が生き物のように活発に動き出します。また、軽い殺菌作用もあり、刺身など生ものを食べる時に添えることが良くあります。多くの漢方薬に主な目的は胃腸を中心に温める目的で使われています。たまにショウガが嫌いな方もいますが、胃に熱がこもっているのかもしれません。漢方薬の代表的な処方を並べてみましょう。「葛根湯」「小柴胡湯」「半夏瀉心湯」「小青龍湯」「柴胡桂枝乾姜湯」。古い歴史の中では生姜は民間薬レベルで単品にて使用されていたのでしょう。そのうち「○○と組んで使ったら△△が治った」とか、「かえって悪くなった」とかいう長い長い経験と年月を積み重ね、食事の中での役目と現代の様な医療で用いる基礎が出来上がっていったのではないかと推測されます。

 

 

セオ薬局代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎