2026年6月植物名「エビスグサ」生薬名「ケツメイシ」
植物名は「エビスグサ」でこれの種子が生薬名「ケツメイシ」です。東京薬科大学出身の同名の音楽グループがありますが、この“ケツメイシ”から取った名前です。“エビスグサ”より良かったかも(笑)。一般で知られている名称は「ハブ茶」です。もとは「ハブソウ(生薬名:望江南)」の種子を使っていましたが、いつの間にか混同され、今はエビスグサの種子のお茶が“ハブ茶”と言われています。ちょっと紛らわしいですね。熊本大学薬学部での野外植物研修で、“ハブソウは沖縄のハブを連想、怖いイメージで種の鞘が眉の吊り上ったようなつき方、葉も先がとがっている。一方、エビスグサはその名の恵比寿様を連想して、種の鞘がにっこり笑った眉の形で、葉も丸っこい葉”と教わりました。両植物を並べて観察するとわかりやすいです。父方の都城の祖母がよく「ハブ茶」を飲んでいた記憶があります。緩下剤の目的でハトムギなどとブレンドして炒ったものをお茶にして飲む方は多いです。炒ると香りが芳ばしくなり、おいしいです。成分も出やすくなります。さて、ケツメイシは種で、かなり固いです。中国名「決明」は“明を決(ひらく)”効があることによるとされ「目が見えるようになる」という解説もあります。漢方薬処方もあるようですが、使用した経験はありません。
セオ薬局代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師 瀬尾昭一郎