2026年5月植物名「ヨモギ」 生薬名「艾葉」
身近な植物で緑色のヨモギ餅や団子はよく食べられています。虫刺されに生のしぼり汁をぬったり、お風呂に入れると、腰痛、腹痛、痔の痛みに良いようです。ヨモギの葉の裏の毛部分を集めたものはお灸で使う「モグサ」です。お灸をすえられた方も多い事でしょう。女性の子宮筋腫や血虚など血の力がなくだらだらと生理が続くものに漢方薬の「芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)」を止血目的で用います。無事止まっても終わりではなく原因の治療は必要です。名前の似たものに「カワラヨモギ」があります。花穂を乾燥したものを「茵蔯蒿(いんちんこう)」と言い漢方薬の原料となります。胆汁を出す作用を利用して肝臓治療等で用います。C型肝炎の特効薬がまだない頃よく用いた処方で「小柴胡湯」と茵蔯蒿他併用し、ウイルスがなくなった(完治した)例があり、千葉大学医学部より問い合わせがあったことがありました。
セオ薬局代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師 瀬尾昭一郎