ライブラリー

2023年11月「線維筋痛症の女性」

薬剤師の先生ですか?“センイキンツウショウ”に効く漢方薬がありますか?」という電話がありました。最近の傾向ですが、多くの方が、医師の診断名を単刀直入にあげ、「私の様な方がいますか?」「(漢方薬で)治りますか?」と畳み掛けてきます。難病レベルで、西洋医学ではなかなか良い結果が得られず、漢方薬だったらと淡い希望を持っての苦痛の訴えです。近年の西洋医学は科学技術が進み、より細かな診断名が付いています。病態にもよりますが、先生によって、診断名が違うこともよくあります。漢方薬は二千年以上前に確立された医学で、西洋医学のようにミクロな見方でなく、マクロで総合的に病状の情報を集め、「症候群」のような捉え方をします。上記の方も症状の他に生活習慣、住まいの環境、仕事内容、家族構成や痛みや冷えの程度、精神症状がおかしくなった経過を理解できる範囲でお尋ねしました。六十代で御主人のフォーローをする仕事、子供なし、いろいろ人の世話に追われ、気丈に頑張っているが、年齢的な疲れも何となく見えてきました。「漢方薬の方が体調を良くします。体も脳も体力をつけることです。一回ご来店ください、雰囲気だけでもわかればもっと良い処方が見つかりますョ」とお答えし、後日予約をしてご来店の運びとなりました。世の中頑張りすぎている人が多いようです。


セオ薬局代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎


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