相談例集

呼吸器

喘息

苦しい喘息の58才女性

中肉中背、やや肥満、血色普通。若い頃から気管支喘息で悩む。
漢方薬顆粒とカルシウム剤を服用。
食事療法も確実に守り、半年後にはひどい発作も出なくなり、大変喜ばれ食欲が出て困るとのうれしいお知らせ。
骨粗鬆症の予防もかね服用。

かぜ

長引くかぜでしっかりしない60代女性

「流感」の時期にかぜをひき、激しいセキが続く。
漢方処方でいちおう治まる。またかぜをひいてしまう。セキは普通、治ってはくり返す。
微熱が出たりして半年近くになり、本人も不安や疲れが交錯する。
「天然アミノ酸製剤液」と、体力をつける漢方薬顆粒を集中的に服用。 2 週間で正常となる。

セキ

咳・血たんで悩む59才男性

市内で自営業。1月血たんが出、公立病院で検査する。肺に影があるとのこと。即入院し、2カ月になる。検査をくり返すが原因不明。同室の患者より紹介があり、来店。

かぜを元々ひきやすく、咳(せき)、たんがひどい。先ず基礎体力をつけることが先決で、漢方薬の煎じ薬と「天然クマザサ濃縮エキス液」1回10cc、1日3回服用。3ヶ月後本人と奥様来店。お陰で退院許可が出ましたと、お礼に見える。天然クマザサ濃縮エキス液だけは継続中。

夜中にセキが出て眠れない58才女性

安定剤を永く服用。身体もだるい。血圧正常。(血圧降下剤の副作用で「セキ」が出る人あり、この方は違う。)ポーッと汗ばむことがあるが、今はない。(過去に漢方薬顆粒Z服用、良好)

今回は、漢方薬顆粒Hとアルファ型天然ビタミンE製剤カプセルを3カ月服用。おおかたの症状がとれる。セキが少々残っているので、漢方薬顆粒Sを約1カ月服用し、これでやっとのどのムズムズがとれたとのこと。

2007年8月 養生食べ方学パート2「はじめに」より

平成12年の初版本は、"アレルギー"や"アトピー"をメインに据えましたが、今回の再編出版では、さらに次のものを加えました。「ひざ・腰痛」、「坐骨神経痛」、「脳血栓・脳出血後の手足のまひ」、「メニエール・耳鳴り・自律神経失調症」、「メタボリックシンドローム」、「血液ドロドロに関する要因」、「肝炎をめぐる話」などです。それから、「ガン」の頁数を増やしました。それにしても「ガン」が多すぎます。生活習慣病やメタボリックシンドロームというのは、すべて、"食べ方"の問題であったと断じて良いのです。それではどうするのか?本書が加勢します。私どもの薬局でも社員が増えました。「もの」を売るドラッグと違い、薬学的な知識、漢方的な知識が求められます。レベルの高い、均等で質の高い"答え"が用意されなければなりません。なにはともあれ、まずは"健康"です。

 

 

2008年12月 三種の神器

NHK大河ドラマ「篤姫」も、いよいよクライマックスを迎えます。大奥のトップ天璋院と、幼なじみで維新の功労者、小松帯刀の二人を中心とした人間模様は、物語としても史実としても、興味をそそられる内容でした。大きな権力が突然崩れ落ち、新時代の大きな波に翻ろうされながらも、命をかけ、時代を駆け抜ける姿には、熱く心を打つものがありました。7月号で「清心丸」という漢方薬に触れました。小松が妻のお近へ宛てた手紙に"清心丸" を送った事が記されているという内容でした。お隣の韓国では、「三種の神器」の中に1つとして、「各家庭の神棚には"清心丸"が具えてある」、と旅行の際耳にしました。(他、キムチ、薬用人参で三種)韓国での使用目的にビックリしました。脳卒中、全身不随、手足不随、言語障害、昏睡、顔面神経麻痺、口眼喎斜、高熱、人事不省、心悸亢進、呼吸困難、精神不安、自律神経失調症、神経性不安症、神経興奮症、神経性胃炎、神経性頭痛、神経過敏症、変性筋肉神経痛、坐骨神経痛、などでした。清心丸の主役の牛黄(ごおう)は来年の干支の「牛」からとれる動物性高貴薬です。

 

 

2009年1月 丑年

新年おめでとうございます。良い年をお迎えの事と思います。さて、今年の干支は「丑」です。牛由来の漢方薬に「牛黄(ゴオウ)」があります。牛の胆石で二千頭の中から一頭しかとれない貴重な薬です。他の動物からも採取されますが、牛のみが医薬品(日本薬局方)として効果が認められています。"ダイヤモンドより高い"高価な動物生薬なのです。古書「神農本草経」(生薬の分類、性格や効能が書いてある)には、"逐鬼(ちくき/鬼を追う)"、つまり"死なないお薬"とあります。強心、降圧、肝臓保護、抗炎症、解熱、鎮痛、鎮経、赤血球新生促進などの働きが認められています。元京都府立医大第三内科教室の松本仁幸先生の研究によると、牛黄は併用薬品の取り込みを良くする性質がわかっています。世界遺産、和歌山の熊野速玉大社の「熊野牛王符」の印色はこの牛黄を混ぜ込み、厄除け、家内安全の神札(おふだ)として喜ばれているようです。昨年は世界経済に激震が走り、今年の動向が気になるところです。牛に習いあせらずズッシリ構えたいものです。

 

 

2009年2月 インフルエンザと漢方薬

今、鹿児島県では、インフルエンザ警報が発令中です。万能と言われた「タミフル」がAソ連型に無効という意外な発表があり、薬剤の選択には診察時の診断が重要なポイントになります。東洋医学では、急性のかぜやインフルエンザなどを"傷寒病"と呼び、対応する処方がいろいろあります。インフルエンザの原因はウィルスと現在わかっていますが、東洋医学では原因になる悪者を「外邪」と位置づけ、体力や熱、寒け、頭痛、肩コリ、無汗など目安に処方を考えます。対応する処方としては、麻黄湯(マオウトウ)、葛根湯(カッコントウ)柴葛解肌湯(サイカツゲキトウ)、桂麻各半湯(ケイマカクハントウ)などがよく使用されています。本来、煎じ薬が良いのですが、顆粒の場合、お湯に溶かし、熱い状態で服用する事をオススメします。上記処方には「麻黄(マオウ)」という生薬が主役で入っており、発汗、解熱、鎮咳などの作用があります。漢方薬は古典に基づき規定量の生薬と組み合わせ、複合した症状の治療を行います。今年の干支、"牛"の胆石が原料の「牛黄(ゴオウ)」を使った処方もインフルエンザに有効です。

 

 

 

2009年6月 新型インフルエンザ

春から夏に向おうとしている今の時季に、マスクが品切れしました。今のところ入荷は未定です。大阪の新型インフルエンザ報道から、あっという間の出来事でした。国内での対策や、国外の感染者のニュースが流れる中で緊張が高まり、国内での感染者発表を機にピークに達しました。報道は速さと正確さが大切ですが、今回はこれが行き過ぎた結果になってしまいました。毒性の強いものだったらどうするの?と言われたらそれまでですが・・・。商売上はもっと早い時期に大量仕入れをしていれば!と残念です。今から梅雨に入り、下火になる事と期待しますが、寒くなる頃以降の流行、さらに毒性の強いものへの変化が心配です。タミフルなどの医療用医薬品も備蓄準備されていますが、今のうちに体力のつくアミノ酸製剤や、薬用人参製剤などを服用する事で、免疫を高め、ウイルスに少しでも対抗できる体を作っておきましょう。牛黄(ごおう)など動物生薬もすぐれた効果を発揮します。

 

 

2009年10月 温故知新

新型インフルエンザの情報が一人歩きし、落ち着かない毎日です。治療薬として"タミフル"などが有効な事が一般的に知られていますが、小児の"異常行動"や"ウィルスの耐性"を言われ、服薬には不安を感じます。漢方薬でも、病気との長い長い戦いの中で、立派な「治療薬」が色々あります。例えば、「麻黄湯(マオウトウ)」は、インフルエンザ初期で高熱があり、汗をかかず、ゾクゾク寒気がして、頭痛や腰痛、関節痛や咳など感冒症状のあるものに使います。富山大学医学薬学研究部教授の白木広康先生によると、「10歳代未成年の患者に対して、タミフルやリレンザ、シンメトレルが使いにくい状況下では、インフルエンザを適応症に持つ"麻黄湯"は選択肢の1つと考える。」と話しておられます。もちろん成人にも有効な薬です。高熱が続いてきつい時は、高貴薬の1つ、「牛黄(ごおう)」の併用もおススメします。漢方薬には数千年の歴史があり、"外邪"への対策が経験的にとられて来ました。人の遺伝子は古代から変わっていなと言われます。先人の知恵を大事にしたいものです。

 

 

2013年3月 セキの止まらない婦人

「喘息かもと言われ薬を続けていますが、咳が止まりません。」時々コンコンとセキ込みながら苦しそうにS婦人がご来店になりました。昨年11月のかぜを1月まで引きずり、昼は急なセキでむせ、夜中は眠れないとのこと。「セキ、タン、ゼンソク」に良いセオ薬局の漢方煎じ薬「養肺湯」と、体力をつけるため「天然アミノ酸製剤」を服用してもらいました。養生として、冷やす食べ物と洗髪の注意をお伝えしました。1週間後、吸入器を手離せない。まだまだ。2週間後、だいぶ楽になったが、まだセキが止まらない。3週間後、ほとんどセキが出なくなり夜もゆっくり休めるようになった。Sさんはお友達と外食の機会が多く、年末年始にはコーラやアイスクリームなど体を冷やすものばかり口にしていた様です。「知人は見舞いや葬式には来てくれますが、治してはくれません。断る勇気も大事デスヨ!」とお伝えしました。Sさんは腕時計を見て、「今日も今から友人と食事なんです!」と嬉しそうにお帰りになりました。

 

2013年5月 何かイイコト薬用人参

「困った時はセオ薬局さんに行きなさい!」牛黄の愛飲者だったお母様からYさんはよく言われていたそうです。体が弱かった事もあり、セオ薬局の現会長から「これを10年続けて飲みなさい。きっといい事があるから。」と当時言われ、もう20年以上薬用人参製剤をお続けになっています。「何かイイコトありましたか?」お尋ねしたところ、「フフッ!?」と笑みを浮かべ視線は天井へ。「ありましたヨォ~」「教えて下さい!!」「実は同窓会で・・・」この一言でピンと来ました。「自分1人だけ若かったのヨ!!」と目を細めて嬉しそうに小声でお答え下さいました。薬用人参は"人参七効"と言って、7つの薬能があると言われます。元気を補い疲れを早くとる、血を造り脈の力を回復、精神安定、体液の調整、肺を補い咳を止める、胃腸を丈夫にして下痢を止める、体内の毒を出して傷を治す、等です。ガンでは補助薬として服用することで、不思議に痛みが和らいだり、治療成績が向上する時が良くあります。

2014年1月 水の毒

水分のよどみにより起こる変調を「水毒」と呼ぶ。お酒の飲みすぎによるあの二日酔いも、典型的な水毒である。人の体の60%は水分である。飲んだり食べたりする中で、私たちは1日2.5リットルの水分を便や汗として排せつしている。水の役割は大きい。疲れたり冷えたりすると体の代謝が落ち、水の排せつがうまくいかなくなる。これも水毒の一つである。おばちゃんが働きすぎてひざを痛め、水がたまった。またある女性が鼻水とくしゃみが激しく、どうしてよいのかわからなくて相談に来られた。それぞれ異なる漢方薬を用い、部分的に冷やしたり温めたりした。近頃は血液をサラサラにとか老廃物を流すからと、水を大量に飲む人が多い。水は薬にもなるが、取りすぎると毒にもなることを知っておいてほしい。漢方薬は体内の過剰な水分があると利尿の働きをするが、そうでないときには利尿の働きをしない。不思議なことである。天然の薬の妙でもある。

 

2016年4月 いづろ店お陰様で30周年特別企画 お客様勉強会のお知らせ

「健康十訓」を連載中ですが今年度の「お客様勉強会」のお知らせを致します。
毎年御好評の"お客様対象の健康勉強会"は、お昼1時半から3時までいづろ店近く金生町ビルにて開催しています。今年も継続開催いたしますので、ご興味のある方は御参加お待ち申し上げます。会費は無料ですが事前御予約下さい。その時のメーカーからおみやげの商品をプレゼントしています。4月21日(木)「冷えと疲れと低体温と免疫に薬用人参」、5月19日(木)「天然アミノ酸で健康長寿を伸ばそう」、6月19日(日)「わははと笑って健康長寿 笑う門には免疫アップ」、7月21日(木)「今年の猛暑もかき肉エキスで乗り切ろう」、8月18日(木)「筑後種天然クロレラで母乳育児・腸内環境」、9月15日(木)「~膝・腰・肩の痛みに朗報~痛みの原因を取り除く無臭にんにく製剤オキソピタン療法」以上6講演を企画致しました。この中で、お陰様で「いづろ店」が"30周年"を迎えるにあたり、特別企画としまして"あの「三遊亭歌之介」師匠"をお呼びし、同日"笑って健康"をテーマに寄席を企画しています。御応募はいづろ店、真砂本町本店にお問い合わせ下さい。

 

2017年2月 節酒禁煙パート2

肺がんと喫煙の関係は医学的に警鐘されています。私も学校薬剤師の仕事で、中学2年生対象に「薬物乱用防止」の一環の授業としてタバコの問題を取り上げています。煙には2000もの化学物質が含まれ、本人のみならず周りの家族まで影響がある(副流煙)が問題視されています。昔は映画や雑誌などで目に入るタバコを吸う姿がカッコよかったり、大人の仲間入りをしたような錯覚もあり、日常に溶け込んでいましたが、医学が進歩する中で、肺癌などの発がん性誘発や、習慣性、煙による副流煙の問題がうたわれ、社会的に隔離した環境で吸う習慣となりました。タバコのパッケージも「肺癌の危険性」や「妊婦の胎児奇形」等の注意喚起が印刷されています。"これまでしてもまだ吸うのか?"と無言の嫌がらせ、警告を喫煙者の健康維持のためしているのです。鹿児島では「たばこをのむ」という表現がありました。「のむ」と言う表現は若い方は理解しかねると思いますが、"口にする"という意味で取ると、もっと危ない現実があるような気がします。赤ちゃんの誤飲問題もあります。喫煙を肯定する医療関係者はいません。

2017年12月 「正しい漢方薬の使用」 その3

私の薬局には毎年、薬学部の5年生が実務実習の一環として漢方薬の研修に来ます。処方と病態の対比もですが、薬剤師の職能として、気をつけなければならない生薬や、服用する方の体質などの観察等、総合的に教育をしています。「小柴胡湯」と「インターフェロン」の併用により「間質性肺炎」の副作用が起こった例、「甘草」の副作用の「偽アルドステロン症」、妊産婦への瀉下剤(例えば「大黄」)など、現代医学の目でも注意を促す必要があります。これらは薬剤師国家試験問題にも頻繁に出題されている項目の一つです。実習の中では、乾燥した生薬をかじってもらい、「味」を確かめてもらっています。漢方の味として、「酸(さん 酸っぱい味)」「苦(く 苦い味)」「甘(かん 甘い味)」「辛(しん 辛い味)」「鹹(かん 塩からい味)」の五味を説明の上、生薬がどの味か確かめるのです。これは生薬の各味(成分)が五臓と五腑に吸収され、薬効を発揮するからです。これに比べ化学薬品は、原材料を賦形剤でカサを増し、カプセルや錠剤、顆粒、あるいは砂糖で甘くしたり、香りをつけたりしてマスキングを施し、服用しやすい剤形に加工しています。漢方薬は逆にこれらの味を大事にしながら服用します。煎じ薬であれば、臭い・香りなども薬効の一つと言われています。食べ物と一緒ですよね。


セオ薬局 代表取締役 漢方薬・生薬認定薬剤師  瀬尾昭一郎